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住宅ローンの支払いが苦しい!原因と今からできる対処法を詳しく解説

最終更新日:2023.08.02

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住宅ローンの支払いが苦しい!原因と今からできる対処法を詳しく解説

家を購入する際に住宅ローンを組んだとしても、家計の状況の変化により、支払いが苦しくなることは十分に考えられます。
ただ、返済が苦しい場合でも、原因がわかれば対処は可能です。

そこでこの記事では、住宅ローンの支払いが苦しくなる原因とその対処法について詳しく解説します。

これを読めば、滞納や借金を避けて住宅ローンを返済する道が見つかるはずです。

売却の検討も始めている方は『【入門編】不動産売却の全知識』も合わせてご覧ください。

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1.住宅ローンの支払いが苦しいときは原因から考える

住宅ローンの支払いが苦しいときは原因から考える

まずは住宅ローンの支払いが苦しくなっている原因を洗い出し、それに合った対策を早めに取りましょう。

住宅ローンの支払いが苦しくなる理由として、以下が挙げられます。

  • 収入の減少
  • ギャンブルや浪費による支出増
  • 子供の進学
  • 出産や離婚による家族構成の変化
  • 不慮の事故、身内の病気

それぞれ詳しく解説します。

1-1.収入の減少

景気の悪化や新型コロナウイルスのような病の流行により、収入の減少を実感する方は増えてきました。
いままで「自分は大丈夫」と感じていた方も、少しずつ身近なこととして認識しだしているのではないでしょうか。

ただ、住宅ローンを組む頃に、収入の減少を考慮できている方は多くありません。
そのため、いざ収入が減ってしまったときに、住宅ローンの支払いが苦しいと感じるのも自然です。

1-2.ギャンブルや浪費による支出増

ギャンブルや浪費が慢性的なものになると、知らず知らずの間に家計を圧迫し、住宅ローンの支払いも苦しくなります。
人間は都合のいい結果だけ記憶に残しがちなため、ギャンブルで「総合的には勝ってる」と思い込んでいても、実際には大きな支出となっているケースがよくあります。

クレジットカードやスマートフォンのIC決済により、現金の流れが読みにくくなっているのも、支出の増える原因の一つです。
直接現金を払うよりも、現金を持ち出さない決済の方が心理的な抵抗が低く、無駄づかいをしやすくなってしまいます。

支出の問題を解決するには、収支をすべて把握し、管理する癖や慣れが必要です。

1-3.子供の進学

子供の進学は、養育費がかさむタイミングです。
養育費を貯金している方ももちろん多いですが、子供がどのような道に進むかはその時にならないと分かりません。

十年以上先にかかるような養育費をきちんとシミュレーションするのは難しく、子供の増加や都内の学校へ進学するなど、予想していなかった自体で家計が急変しかねません。

改めて養育費について考え直し、余裕を持った計画を立てていく必要があります。

1-4.出産や離婚による家族構成の変化

若い頃に考えていた通りに人生が進むとは限りません。
例えば、双子や三つ子が生まれたり、急に親の介護が必要になったりと、予期せず家族構成が変化することもあります。

また、離婚によって支払い能力が減る可能性もあります。
最近では多くの家庭で連帯債務やペアローン型の住宅ローンが利用されおり、いざ離婚をすると一人では月々の支払いを賄いきれないといったケースがあります。

計画を立て、それ通りにことを運ぶ努力はすべきですが、計画通りに行かないことも必ず訪れるのです。
「いつか」や「もしも」を考えて、資金計画を立て直しましょう。

1-5.不慮の事故、身内の病気

事故や病気もまた、住宅ローンを組む際に想定することは難しいでしょう。
保険に入っていたとしても、保険が適用されず貯金を切り崩さなければいけないシーンもあるかもしれません。

自分は健康でも、同居家族や遠方の親、独立した子供が病気になったり、介護を必要としたりする可能性もあります。

このような急な支出に対応できず、一時的な借り入れなどを行うと、それを機に支出がコントロールできなくなりかねません。
貯金として現金を持っておくことが何より重要です。

2.住宅ローンが苦しくなった際の対処法

住宅ローンが苦しくなった際の対処法

住宅ローンの支払いが苦しくなった際は、早めに対処しなくてはいけません。

有効な対処法は以下の5つです。

  • 家計を見直す
  • 金融機関へ相談する
  • ローンの借り換えを検討する
  • 売却を検討する
  • 無金利・低金利の借り入れをする

ひとつずつ見ていきましょう。

2-1.家計を見直す

ま収支を把握し、家計の見直しを行いましょう。

まずは、払いすぎている変動費・固定費がないかを洗い出し、削れる部分がないかどうかを検討してください。

たとえば、固定費を以下のように見直すと出費を減らせます。

【水道光熱費の見直しポイント】

  • 電力会社、ガス会社を見直す
  • 料金プラン・アンペアを見直す
  • 支払い方法を見直す
  • 最新家電に買い替える
  • 主電源を切る
  • プロパンガスから都市ガスに切り替える
  • お風呂の入り方や洗濯機の使い方を見直す
  • 食洗機を使う

【通信費の見直しポイント】

  • 光回線、携帯電話の契約先・料金プランを見直す
  • 固定電話を解約する

【保険料の見直しポイント】

  • 重複する保障内容がないか洗い出す
  • 必要がない保障はカットする

次に収入を増やせないか考えてみましょう。
給料を増やすのは決して簡単ではないので、そのため、副収入を増やすことから考えてみましょう。

まず身近なところで言えば不用品の売買をすること。
戸建てを所有の方であれば、駐車上をレンタルするといった活用手段もあります。

副業マッチングサービスやスキルシェアサービスなどを利用すれば、ご自身に合った方法で副収入を増やせます。

2-2.金融機関へ相談する

金融機関への相談も、住宅ローンの支払いが苦しいときには役に立ちます。

月々の支払額について、返済計画の相談をしてみましょう。
理由次第では、条件変更を認めてもらえる可能性があるため、滞納する前に相談するのが賢明です。

2-3.ローンの借り換えを検討する

金利の安い住宅ローンへ借り換えることで、住宅ローンの総支払額を減らすことができます。
ただし、ローンの借り換えには多くの手数料がかかるため、住宅ローンの支払いが苦しいと感じる状況ではあまりおすすめしません。

また資金に余裕があり、金利を1%前後下げられそうなら、借り換えも検討してみましょう。

2-4.売却を検討する

どうしても住宅ローンの支払いが続けられそうにないなら、滞納する前に売却するのも1つの手段です。

住宅の資産価値よりローンの残高の方が高い状態(オーバーローン)に陥っているなら、競売が行われる前に、任意売却も検討しましょう。

任意売却とは、ローンの返済が難しくなった際に、債権者の同意を得て差し押さえや抵当権を抹消し、任意で不動産売却をする方法です。

住宅ローンの支払いが厳しくなったら、早い段階で売却に向けて動きはじめることが重要です。

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2-5.無金利・低金利の借り入れをする

借金で住宅ローンを賄っている状況は、いい状態とは言えません。
特にカードローンなど、金利が非常に高い借り入れを行うと、雪だるま式に債務が増えていく可能性があります。

ただ、収入の減少など、借り入れがやむを得ないこともあるでしょう。
そうした場合は、国や自治体が行っている融資制度の利用を検討してください。

低所得者などに向けた生活福祉資金貸付制度や、生活の維持が難しい方に向けた緊急小口貸付は、0~1.5%の非常に低い金利で貸付を受けることができます。
例えば埼玉県越谷市では、『入学準備金貸付制度』という制度があり、条件を満たせば50万円程の貸付を受けることができます。

3.住宅ローン返済が苦しくてもやってはいけないこと

ローン返済が苦しくてもやってはいけないこと

住宅ローンの支払いが苦しくなった場合、間違った対処をしてしまうと、さらなる事態の悪化を招くため注意が必要です。

決してやってはいけないこととして、以下の項目について解説します。

  • 住宅ローンを無断で滞納
  • カードローンなどで補う

ひとつずつ見ていきましょう。

3-1.住宅ローンを無断で滞納

住宅ローンの支払いが苦しくなったとしても、無断で滞納してはいけません。
住宅ローンの滞納が続くと金融機関から処分が下りますが、無断滞納などで金融機関への心象を悪くすると、それらの処分が早まる場合もあります。

住宅ローンでは累積滞納数を見られます。
滞納した月数に応じて以下のような措置がとられます。

  • 1~2ヶ月:銀行からの支払い請求が届く
  • 2~3ヶ月:銀行からの催告書が届く
  • 3~6ヶ月:住宅ローンの一括返済を求められる(期限の利益喪失通知)
  • 6~10ヶ月:競売開始決定通知が届く
  • 12~16ヶ月:期間入札の通知が届く

住宅ローンを滞納してから、早ければ1年程度で競売にて売却され、強制立ち退きとなります。

ほかにも、住宅ローンの滞納が信用情報に金融事故として登録されるため、クレジットカードやその他のローンも使えなくなる点に注意してください。

3-2.カードローンなどで補う

消費者金融やカードローンを使って借金し、支払いを埋め合わせるのも厳禁です。

消費者金融やカードローンは住宅ローンよりはるかに金利が高いケースが多く、急場しのぎになったとしても結果的に借金が増えてしまいます。

悪循環になるため、借金で住宅ローンを返済するのは避けましょう。

この記事のポイント

住宅ローンが苦しくなる、よくある理由は?
以下の理由で、住宅ローンの支払いが苦しくなる方が多くいます。

  • 収入の減少
  • ギャンブルや浪費による支出増
  • 子供の進学
  • 出産や離婚による家族構成の変化
  • 不慮の事故、身内の病気

詳細は「1.住宅ローンの支払いが苦しいときは原因から考える」をご覧ください。

住宅ローンの支払いが苦しい場合、具体的にどう対処すべき?
住宅ローンの支払いが苦しい場合は、以下のいずれかの対処法をできるだけ早めに試しましょう。

  • 家計を見直す
  • 収入を増やす
  • 金融機関へ相談する
  • ローンの借り換えを検討する
  • 売却を検討する

詳細は「2.住宅ローンが苦しくなった際の対処法」をご覧ください。

住宅ローンの支払いが苦しいときに、やってはいけないことは?
住宅ローンの支払いが苦しいとき、以下の2つはやらないよう注意しましょう。

  • 無断で滞納をする
  • カードローンなどで補填する

詳細は「3.ローン返済が苦しくてもやってはいけないこと」をご覧ください。

この記事の編集者

IELICO編集部

家を利口に売るための情報サイト「IELICO(イエリコ)」編集部です。家を賢く売りたい方に向けて、不動産売却の流れ、税金・費用などの情報をわかりやすくお伝えします。掲載記事は不動産鑑定士・宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修を行っています。

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この記事では、住宅ローンの支払いが苦しくなる原因とその対処法について詳しく解説します。これを読めば、滞納や借金を避けて住宅ローンを返済する道が見つかるはずです。